風にのって

 

  2003年3月
 今シーズンは、10月28日の大雪からいきなり冬が始まり、身体が追いつかないまま 冬に突入しました。 時々小春日和の暖かさが入り混じり、日差しが戻ればアッと言う間に雪が溶けてしまいます。2月が終わってもこの現象は変わらず、地球の温暖化を感じます 開業して23年になりますが、こんなに雪の多い年は初めてです 。除雪の機械が何回も壊れてしまうほどです。


 今年も蓼科の爽やかな風(治癒力を含んだ)を、便りに乗せてそっと送れれば幸いです。

 4回目の雪が止み、学校の近くの散歩コースに7時頃着き、キキ(猫)と、ココ(犬)を連れて雪道を進み始めると、八ヶ岳の編笠山の右側から 、朝日は昇り出す。辺りの気温は一気に上昇し、葉っぱがない痩せたモノクロの世界に、オレンジ色の光が広がっていく。トビッキリの上天気の始まり。朝日を受けて雪が所々で大粒の宝石のようにひかり輝く。辺りの木々の枝は霧氷に覆われています。足下の雪の積もった土手に、茎や花弁の一枚づつまで凍りついた、タンポポを発見!


  これを持って帰りたい、精巧に創られたガラス細工よりも暖か味があります。  白の世界は耳も凍るほど冷たいけれど、何かに守られている、そんな気持ちになる不思議の世界です。きっと今日は、真赤な夕日が御岳山に沈み、その照り返しで八ヶ岳がピンク色に染まることでしょう。

 (ちょっと、得したニュース)
 1月中旬にビラタスゲレンデ脇の森を、テレマークの下見に出掛けた時の事でした。3メートル先に、一瞬熊か! と思う真っ黒な動物に遭遇。「熊なら急いで逃げなければ!」「しかし待てよ、八ケ岳には熊がいないと聞いているぞ」 逃げる態勢の私に、そいつは振り向いた。その時間はスローモーション。カモシカだ!大きなお尻しか見えずにいたので、まさかこんな大きなカモシカを目の前で見るとは思いませんでした。斜面下の、木の皮を食べていた所に急に現れた私に、彼もさぞ驚いた事でしょう。彼が森の奥に逃げ込むと、ホットすると同時に『ヤッター!』


 得したと言えばもう−つ、50才も半ば過ぎて、これ程気が合う友人が出来るとは思いませんでした。カナダのハンスさんの友人で大塚岳夫さん、彼はテニスとスキーがとても上手くて 、アッと言う間にテレマーク スキーも上達しました。そんな彼と一回目のツアー 中に出会った藤井君と三人で、二回目のツアーは八島湿原に出掛けました。


 ここは以前吹雪かれて迷走した所ですが、今日は晴天!コロボックルの沢を渡り、反対の山並みに上がると、車山とエユーバレースキー場の反対側に出ます。  雪の峰がつながり、遠くにアルプスが惜しげもなく見せてくれます。この広々とした峰は勿諭三人の貸し切り、昨日軽く降り積もった雪まであって極上のコンディションを堪能しました。


 真っ青な空を背景に、オットットと掛け声を発しながらテレマークで滑るスリルは最高!ゲレンデにはない雪原や森を眺めながら、滑っては登り、登っては滑り、もう夢中で楽しみましたが、大塚さんの上手い滑りを見て 、 『よし! 私もプラブーツを買う』と決めました。その後、友人にプラブーツを二足ほど借りて試走し、スカルパ T2を購入しました。


 ゲレンデでの大回りや小回りの安定感は増し、スピード感も今迄で経験出来なかった速さです。ところが、岳夫さんとの 三回目のミニツアー(ピラタスの、のろし岩)でのオフピステでは全く歯がたたない、アルペンのように前足加重するとなんとかターンにつながるが、私のイメージはジヤンプターンを入れながら回る事。  ジャンプしての着地が安定しないので踏み込めず、即転倒の繰り返しでこの日は、心身共に参りました。 いつかものにして、私の師匠(松下さん)のツアーに付いて行きたいものです。

 松下さんを 師匠と思ってから20年が過ぎました。ペンション開業1年目の冬のある日、天気も良くリフトが終わっても一人でスキーの練習をしていると、「こっちで一緒にやりまぜんか!」6,7人の方に教えている人が、見も知らずの私に声を掛け教えてくれました。それ以来(バードウォッチングやクロスカントリースキー、自然との関わり方と楽しみ方を教わり、当時の彼の 自作の映像は喜多朗の B.G.M付きで、何度となくペンションのお客様と一緒に楽しませてもらいました。


  色々な才能を持ち合わせている私の自慢の師匠です。目が好奇心に満ちて、何時も輝いている、そんな彼の家(カナデイアンログハウス)に大塚さんと出掛けました。家の中は自作のデコイ、バードカービングテーブル、山々の写真などがセンス良<飾られています。そして、これが 正にテレマークの醍醐味と言う映像を見せられ感動しました。更に驚いたのは、{類は友を呼ぶ}!歩絵夢のお客様の藪内さん(クラフト大好き、富士山でテレマーク)がダイナミックにー緒に滑りを楽しんでいました。 世の中、やはり狭いな−!

 ダイナミックと言えば大塚さんと私を引き合わせてくれた、カナダのハンスさんもカナディアンロッキーでタフなテレマークスキーをしているそうです 。この方は世界で初めてヘリスキーを考案し、CMHへリスキーの創設者でもある方です。現在は会社を退かれ、いろんな国々を自転車でツーリングに 出掛けています。 先日メールが入り 「2週間程スキーに出掛けてから、ヨーロッパでツーリングをして、6月中旬に日本に向かい、貴方と貴方の家族に会えるのを楽しみにしています。」 嬉しいですねー!


 それにしても、この行動力はタフですねー。早速、大塚さんに連絡しました。
しかし喜んでばかりいられない。相変わらず英会話が出来ない、何だかんだと言い訳して勉強していません!それでも、こんなに素晴らしい方達と知り合えるペンションの職業に感謝しています。


 何 かに燃えている事は、とても大切なんでしょうね。特に年齢を超越してのめり込み上手くなれば、その上の楽しみが待っている。アルペンスキーはここ迄が私の限界かなと思っていた時に、 XCスキーからテレマークに替え、もっと自由に滑ってみたい、断崖のような所はだめでも、何か自分だけの扉があるはず。


 そんな折に、テレビでサロモン提供のスノートリップを見ていて、カナディアンロッキーをテレマークで滑り降りるアップシーンを目にした時、「この前足の使い方だ! 」伸身系と屈伸系をミックスさせたり、後ろ足の小指の付け根から立ち上がる時に、親指の付け根に乗り換えながら力強く前に出し、ターンをして滑り降りて行く・・・凄いなー。ダイナミックなロッキーのオフビステを自由に滑る事は無理でも、少しは近づきたいと思いました。
山が好きな方やスキーが好きな方、テレマークスキーを一緒にやりませんか?

 さてさて、我が家の芽衣(16才)は、オーストラリアの留学生の為の英語学校を卒業して、ブリスベンの「THE GAP高校」に入学出来ました。ホームステイ先をスーザンさんから、学校に近いデニスさん(シングルマザーで小学生2名)にしましたが、こちらの希望とは異なり 、なかなかうまくいかない為に、芽衣は学校のカウンセラーと相談して、今度はケリ−さんの所にホームステイ先を替えました。しかし、又もシングルマザーです。オーストラリアは離婚率が高いと言うのは本当みたい。入学の時に一緒に写真を撮った韓国の、ミンヒーちゃんと二人で 、ケリーさん宅にホームステイする事になりました。彼女はクラスも一緒で、芽衣より会話が出来るので、何かと助けられているそうです。


 「数学は今のところ日本より易しく、計算は全て計算機を使ってやるよ。でもITの授業は難しくついていけないよー。」と嘆いています。授業の会話は、英語学校のスビードより早く 、解からない事だらけで、私ならサッサト逃げ出すところでしょう。一番の悩みは放課後に部活が無い事です、スボーツが盛んな国なのに。高校生達は何をしているのやら? きっと何かのサークルがあるはず。オーストラリアはそろそろ秋の気配です。

P・S
今年も皆様のご利用を、お待ちしています。 常連さんの価格も用意しています。