風にのって

 
  2000年11月
 大変、ご無沙汰しましたが皆様お変わりありませんか?  相棒が昨年5月に10日間程の入院、そして今年の2月には私の不注意で,雪に足を取られて高さ5Mの屋根から転落し、2週間の入院生活。 窓から八ケ岳の阿弥陀岳が真正面に見える部屋で、とても贅沢な時間を過ごさせてもらいました。 一枚の窓のパネルの中で、雪を頂いた阿弥陀岳を中心に、光を浴びて変化するさまは、何かの物語を見聞きしているようでした。 生まれて初めての入院生活、私が快適な分だけ妻や友人に迷惑をかけてしまいました。
本当にありがとう!?  今後は十分に注意します。
 

 さて、今年は念願のカナダに、5月30日から10日間行くことが出来ました。わが家が4人.大分のお母さん(妻の母)一家が3人、合計7人の珍道中です。 成田空港の待ち合わせだけでも大変だったのに、サンフランシスコ行きの便が急にキャンンセルになって一瞬どっきり。  乗り継ぎのカルガリー行きはどうなる? とドキドキし、 さらに、荷物の受渡し場所を探して走り回り、それでもどうやらカナダのカルガリーに無事到着しました。  ここで、1) 両替、2)ホテルの予約、3)レンタカーの手続きをや りました。


 もっぱら妻とお母さんがやるのを、私は横で耳をそばだてて見ていただけでしたが、困っていると外国の人達は (オット!私達が外国人でした) とても親切。 レンタカーは以前より乗りたかった、日本で人気があるアメ車のシボレーのアストロ7人乗り。フロントウインドウの幅が狭くて、後部座席からの視界が悪かったが、運転しやすく、 室内はゆったりとしていました。


 イグニッションキーを回して出発、ライト(フォグランプ)がつきっぱなしで消えない。 でも街に出ると、どの車も灯をつけたまま走っていました。 なるほど、これが習慣なのか。 ビックサイズの車が多いのに、運転も上手いし、マナーもいい。30分もすると慣れて、スピードが出せるようになり、一路パンフへ。


 パークゲイト(パンフ国立公園の入り口)を抜けていくと、カナディアンロッキーが目前にそそり立ちます。 トリケラトプスの背中のように、海底から隆起した山並みが頭上にのしかかる。 断層が独特の模様を刻印し、絶壁から氷河の水がなだれ落ちる。 高所恐怖症の私には、頂上に立つことなど考えるだけで、無縁です。


 でも、ロープウエイで登ったサルファーマウンテンの頂上では、ロッキー山脈に取りリ囲まれて、そのスケールの人きさに圧倒されました。 氷河を抱いた峰、雪を頂いてそびえ立つ山々。 広大なアサパスカ大氷河では、氷の中を青い水が流れ、何種類もの氷河があるのを知って驚きました。何万年の時を経た太古の水を飲みました。 氷河は、幾つもの湖を作り、エメラルド湖はその名の通り宝石の色。6月の始め、高山植物の時期には少し早かったようです。湖が結氷して雪が多く、トレッキングは思うように出来なくて残念でしたが、乗馬は雑木林や湖のほとり、森の中のコースを1時間自分で手綱を取りながら回ると、いっぱしのカウボーイ気取りになれます。料金も日本の半額ですよ!  乗馬もボウ・リバー (マリリン・モンロウの 「帰らざる河」のロケ地)のラフティングも初心者コースながら大満足でした。 (内股が痛かったけど。)

 アイスフイールドパークウエイを北上してジャスパー到着。ジヤスパーのコテッジには思い出が−杯。中でもエンゼル氷河は感動的でした。  山道を辿りながら駐車場に着き、雪の中を歩くこと20分。 白い羽根を広げて氷河は、何を語りかけているのでしょうか。 不思議と言えば、カルガリー東部にあるバットランドの風景ほど不思議なものはありません。 氷河が移動しながら削り取った大地の跡が、深いキャニオンを作っています。 削られた地層の鮮やかな縞模様の色。 きのこのような石のフードウー。 掘り出された恐竜の化石が、町の観光に役立ち活気づけています。


 羨ましいのは、人々が自然を大切に生きていること。人々は動物を大切に守り、動物も人間を恐れません。自然なしぐさがとても可愛い。 自然の美しさと厳しさ。 山の偉大さは畏れを感じさせます。 そこに神を見るのは、地球があまりに神秘的なせいでしょうか。 カナダは素晴らしいところでした。 感謝!!

 さてさて、蓼科も負けていませんぞ。 一週間前に第一弾の紅葉が終わり、 第二段階に入ってカラマツの紅葉が、 八ヶ岳を油絵の世界にしています。  歩絵夢のまわりも秋色のグラデーション、雪のメルヘンの世界ももうすぐです。
素晴らしい油絵の世界を、是非ご覧になってください。! 美味しい料理と、温かいおもてなしで、お待ちしています。